九九といえば小学生の関門ですよね。いきなり81個もの計算結果を覚えなきゃいけないなんて!まずその量に怖気づいてしまいます・・・。1日2日で覚えられるものではないですし、なぜか毎回間違えるのがあったりして、子どものやる気も落ちがちです。ここでは九九を少しでも楽しく!ラクに覚えられるような「九九の覚え方」をご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さいね。
九九を習うのは小学2年生
まず九九を習うのは小学2年生の後半です。これは今のママパパ世代もそうだったのではないでしょうか?
先生の前に並んで九九が言えるかチェックする・・・というのをやった覚えがあります。
1年生で足し算引き算を学習し、2年生の前半で大きな数字にも慣れました。そして2年生の後半で掛け算に入り、3年生で割り算を習う、という順番ですね。
幼児でも九九を覚えられる?
九九は1年生でも覚えられますし、未就学児でも覚えられます。ただし掛け算の概念が分かっていなければ「丸暗記」ということになりますね。歌でいうと「歌詞の意味はよくわからないけど覚えてるから歌える」という感じです。
しかし子どもは「覚えるのは早いけれど、忘れるのも早い」です。「3歳で九九を覚えた!すごい!」と安心しきってそのままにしていたら、いざ小学2年生になると忘れてる・・・なんてことになりかねません。早期教育あるあるかもしれませんね。仮に3歳で覚えたなら、4歳になった時も5歳になった時も6歳になった時も、九九を覚えているか確認が必要です。もし、「九九を覚えてそのまま掛け算割り算の学習をする」という先取り教育をするわけではないのであれば、早くても1年生になってからでいいのではないかなと思います。
九九を覚えるコツ
九九の言い回しは音で慣れよう
九九って独特な言い回しをしますよね。「1×1」は「いちかけるいち」と言わず「いんいち」。「8×8」は「はちかけるはち」でなく「はっぱ」になりますね。九九は掛け算の計算結果を覚えることが目的なので、言い回しを完璧に覚える必要はないですが、覚えた方がラクです。「かける」を省略しているので全体的にかなり短くなりますしね。
ではどうやって覚えるのかというと、九九を覚える前に「耳から入れておく」のが良いかと思います。後に紹介しますが九九の動画はたくさんありますので、それを聞いて九九の独特な言い回しに慣れておきましょう。
我が家の息子はこれをしていたおかげで、最初から自然と九九の言い回しで覚えることができましたよ。
声に出して覚える
九九は必ず声に出して覚えましょう。何度も声に出して覚えることで、歌の歌詞を覚えるように口が勝手に動くようになります。例えばアルファベット順で「H」が先だっけ?「K」が先だっけ?という疑問が出てきた時、「ABCDEFG~♪」と歌ってみたりして確認しませんか?それと同じように、文字で見て分からない九九の答えも「言ってみると分かる」ようになりますよ。
掛け算の概念を知っておく
当り前ですが九九は掛け算です。なので「掛け算とは何か」を知っていることで九九も覚えやすくなります。例えば「2×1」は「2が1こ」、「2×2」は「2が2こ」ですよね。「つまり答えは2ずつ増えていく」という規則性が分かっていれば、もし覚えていない九九の問題が出てきても、足し算で答えを出すことができます。足し算が出来ることが前提にはなりますが、掛け算の意味を知らずに丸暗記するよりも、ぐっとハードルが下がるはずです。
どの段から覚える?
どうせ全部覚えるので気が向いた段からでもいいかもしれません。ただしそれは、本人がやる気満々!絶対最後までやり遂げる!と意気込んでいる場合のみです。「こんなの全部覚えられるのかな・・・」という子に「7の段」から覚えさせるのはやめましょう。
九九は1日では覚えられません。何日もかけて覚えなければならないので、子どものモチベーションを下げないことが大切です。子どもにとっては成功体験の積み重ねがモチベーション維持につながりますので、簡単な段から始めましょう。
簡単な段と言えば「1の段」ですね。答えが1ずつ増えていくだけです。
次は「5の段」です。答えが「5・10・15・20・・・」と子どもでも分かりやすい規則性になっています。また、1年生でも習った、時計の長い針の読み方とも一致しているので、馴染みがありますよね。
その後は「2~4の段」「6~9の段」となります。
ただし1の段から順番に9の段まで行く方が分かりやすい子もいるかと思うので、様子をみて選択してあげてくださいね。
我が家では1の段から9の段までストレートにいきました。7の段から9の段で苦労していましたよ。
九九1段を覚えるごとにご褒美を♪
1の段から9の段まですべて覚える道のりは、子どもにとってとても長いです。ですので1段覚えるごとに、ご褒美をあげてみてはいかがでしょうか。台紙にシールを貼るのも良いと思います。「覚えた」ということが目に見えて分かりますし、あとどれくらいあるのかも分かりやすくなりますね。1段ずつ達成感を感じさせてあげましょう。
九九を覚えるための人気の歌(YouTube)
子供にとっては動画を使って覚えるのが一番楽しいのではないでしょうか。YouTubeで検索すればたくさん九九の動画が出てきます。無料で視聴出来て、活用しない手はないですよね。たくさんの動画の中から人気のもの(覚えやすいもの)をいくつかご紹介します。
今の時代はこんなものがあって羨ましいです・・・
99の歌(小学生向け掛け算九九の歌)(教師向け教材資料)
タイトルに「教師向け」とありますが、子どもが見るための動画になっています。歌と一緒に式が出てきて読み方も書いてあり、とても分かりやすくなっています。歌が頭に残りやすく、数回聞いた後は鼻歌で歌ってしまいます。
【九九のうた】1~9の段 1あたりの量を見て覚えよう
式と一緒に物の量が増えていきます。例えば2の段は2つ実のあるサクランボが増えていきます。「掛け算とは何なのか」が分かりやすくなっていますので九九の導入にオススメですね。必要なところで一時停止して静止画として活用もできますし、耳からだけでなく、視覚で覚えることができます。
♬九九の歌♬くくの練習♬鬼滅の刃バージョン😄竈門 炭治郎(かまど たんじろう)竈門 禰豆子(かまど ねずこ)我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)(きっずとそだつ!)
「鬼滅の刃」の九九の歌です。1つ1つの式などは出てきませんが、鬼滅好きさんなら食いつくハズ。好きなアニメやキャラクター達の力を借りましょう!
九九の表(無料)
九九の表はぜひお家で眺められるところに貼ってあげましょう。九九の表を眺めていると、「1の段は1ずつ増える。」「2の段は2ずつ増える」「5×6と6×5は同じ」など、規則性に気が付きやすくなります。そうすると頭の中が整理でき、九九を覚えるハードルが少し下がるかもしれません。
九九の表は無料でもネットで手に入ります。家で印刷して壁に貼るのもいいですし、ラミネートすればお風呂にも貼ることができますね。下にいくつかご紹介します。
ぷりんときっず・・・シンプルでとても見やすいです。読み方有り無し・答え有り無しが選べますよ。読み仮名の位置が式に合わせてあり、分かりやすくなっています。
ちびむすドリル・・・こちらも読み仮名有り無しが選べます。読み仮名が大きく見やすいですね。
学習プリント.com・・・読み仮名有り無し・答え有り無しが選べます。段ごとに色分けはされていますが、式が全て黒色で見やすいですね。
九九の表(100均)
100均には様々な学習ポスターが販売されていますが、九九表ももちろんありますよ!ダイソー、キャンドゥー、セリアの各店で販売されていますので、チェックしてみて下さい。
我が家ではセリアで購入した九九表をお風呂で使用しています。サイズは縦約30cm・横約42cm。少しの水で吸い付くようにペタッと貼ることができるので、何度も貼り直しが可能です。
ドラえもん好きなら
市販のCDで「newドラえもん九九のうた CDブック」というCDと暗記シートのセットが小学館より販売されています。なんと言ってもドラえもん本人(声優の水田わさびさん)が歌ってくれる九九の歌が聞けるので、ドラえもん好はテンションが上がるはず!しかも3つのバージョンが収録されていて、【くつろぎ生ギターバージョン】は寝る前にもオススメなのだとか。確かに、寝る前に覚えたことは記憶に定着しやすいので効果的ですよね。寝る前に賑やかな音楽は避けたいので【くつろぎ生ギターバージョン】の九九の歌は貴重です!ぜひチェックしてみてください。
九九カード
英単語を覚えるように、九九をカードで覚えることもできます。九九の表を見たり歌をうたったりするのとは違い、覚えたカードを外して、覚えていないカードだけにすることができるので効率良くなります。また、持ち運びやすいのもメリットですね。外出先の待ち時間などにも覚えることができます。
自作もできますし、市販のものもありますよ。
楽天市場はこちらから↓
九九カードAmazonはこちらから↓
九九カード九九を覚える語呂合わせ
YouTubeチャンネル『小島よしおのおっぱっぴー小学校』で、九九の語呂合わせを紹介してくれているのを見つけました!例えば「2×3」と「3×2」は同じなので1つですが、それでもすごい量です。それを全てイラストつきで丁寧に説明してくれています。本当にスゴイ・・・。
全部を語呂合わせで覚えようとすると、それはそれで覚えるのが大変になってしまします。しかし九九を覚えていると必ず「なかなか覚えられない式」「間違えやすい式」が出てくると思います。そんな時、覚えられない分だけでも語呂合わせを利用すると、楽しい気持ちで覚えることができますね。
海外での九九
日本では2年生で九九を覚えますが、海外ではどうなのでしょうか?海外の九九を調べてみました。
インドは20×20
日本では9×9までですが、インドではなんと20×20まで、地域によってはそれ以上を覚えるのだそう。すごい暗記量ですね。それに比べると九九はラクかもしれません。子どもにお話しすると、「日本に生まれてよかった!」と声が聞こえてきそうです。ただ、インドの場合は2桁の掛け算もすぐにできてしまう計算方法も学習します。単純に丸暗記するのではなく、掛け算の概念や計算方法を学習したうえで覚えていくのですね。
イギリスやアメリカは12×12
イギリスやアメリカでは12×12までだそうです。12進法が生活に根付いているのがその理由だそう。英語でそのまま式を発音するため、日本のようにテンポよく暗唱とはいかなさそう。日本の九九は覚えやすいように工夫されているのですね。
フィンランドは暗記しない
フィンランドでは九九を暗記しないようです。しかしそれで学力が低いわけではなく、むしろ世界トップレベル。九九を暗記しなくても考える力があれば解けるということですね。
日本での9×9は世界から見たら少ない方なのかもしれません。さらに覚えやすい言い回しになっているという特徴があり、工夫されているのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。九九は低学年の関門という事だけあって、様々なツールが九九を覚える手助けをしてくれます。記載はしませんでしたがゲームアプリもあるかと思います。覚えるコツを押さえたうえで、お子さんに合った方法を選んであげて下さいね。