夏休みや冬休みの宿題として、毎日の一行日記・一言日記が出される学校は多いのではないでしょうか?しかし子供がいつも言うのは決まって「書くことなーい」。我が家の息子です。
いやいや、色々あったやん?!
というやり取りがお決まりです。皆さんのお宅はいかがでしょうか。
夏休みは1ヶ月以上もありますし、日記をつけるためにネタを用意するのも大変。共働き家庭で子どもが学童に通っている場合はとくに、いつも通りの平日ですよね・・・。
そこで、子どもの「書くことなーい」を解消すべく、工夫できることをご紹介します!
「書くことがない」ことはない。「今日の出来事」を思い出しやすくする方法
日記の何が苦痛って、「書くことが無いのに、書かなきゃいけない」ですよね。
何かイベントがあった日は良いんですよ。夏なら「花火をした」「海に遊びに行った」「バーベキューをした」、冬なら「プレゼントをもらった」「クリスマスケーキを食べた」「初詣に行った」などがあります。このような日は日記のネタに困ることはないですよね。
問題は「何もなかった日」。いつも通りの日常だった日です。子どもの「書くことなーい」が発動します。
でも、特別な出来事を書く必要は全くないんですよね。些細なことで良いんです。そもそもまったく同じの日なんてほとんど無いはずなんです。毎日何かしらの出来事があるはずです。毎日違うものを食べるし、会話の内容も違います。天気も違いますよね。
ただ、「小さな出来事は思い出しにくい」です。
なので、日記に書く「今日の出来事」を思い出しやすくしてあげましょう!
我が家では下のような言葉を書いた紙を作りました。今日の出来事が思い出せない時に見るヒントです。
これを見ると思い出しやすくなります。わざわざPCで作成しましたが、メモ用紙に書くだけとか、ホワイトボードに書くだけでも良いと思います!
上の言葉から思い出せるのは例えばこんなことですね。
- 起きた時のこと →家族の中で1番に起きれた
- 朝ご飯、昼ご飯、晩ご飯 →カレーを何杯もおかわりした
- 服 →久しぶりに着た服が小さかった
- ゲーム →難しいゲームをクリアできた
- 兄弟姉妹 →妹が折り紙をプレゼントしてくれた
- 習い事 →サッカーでゴールを決めれた
- 天気 →雨が急に降ってきてびっくりした
- お世話 →アサガオが咲いた
また、下のように「気持ち」や「五感で感じたこと」でアプローチしてみるのも良いかもしれません。
一行日記・一言日記の書き方
日記に書くのはこの2つのみでOK ①できごと ②きもち
一行日記・一言日記は普通の日記と違って書くスペースが少ないです。
ここでは漢字で書いていますが、実際はほとんどひらがなで書くと思いますので、「できごと」と「きもち」をぱっと思いつく言葉で書くだけでスペースが埋まりますよ。
文章の構成として「できごと」「きもち」を習うのは2年生なので、1年生は①の「できごと」だけでもよいと思います。
よく文章の書き方で「5W1H」なんて言葉を聞きますが、一行日記・一言日記の場合、逆に細かく書くスペースは無いんですよね。なのでシンプルでOKです!
例えば
①できごと → ハンバーグを食べておかわりをしました。
②きもち → 明日もまた食べたいです。
こんな感じで1行埋まると思います!
文字数が少ないと思ったら、「できごと」を詳しくしよう
もし日記を書くスペースが広く、文字が少なすぎるかも?という場合は「できごと」を少し詳しくしてみましょう。
「きもち」を詳しくしてもよいですが、子どもは「きもち」を表す言葉の引き出しが少ないですよね。なので「きもち」を詳しくするより「できごと」を詳しくする方が簡単です。
ではどうやって「できごと」を詳しくするのでしょうか?
それは、「できごと」に次のどれかを選んで追加してみて下さい。
A.いつ B.どこ C.だれと D.どんな
Aを追加すると → お昼ご飯の時に、ハンバーグを食べておかわりをしました。
Bを追加すると → 近くのファミレスに行って、ハンバーグを食べておかわりをしました。
Cを追加すると → おじいちゃんと一緒に、ハンバーグを食べておかわりをしました。
Dを追加すると → チーズがたっぷり入った、ハンバーグを食べておかわりをしました。
A~Dまで全部を追加すると文が長くなりすぎるので、どれかで大丈夫ですよ。
まとめ
①今日あったことを思い出す
②まずは「できごと」を書く
③次に「気持ち」を書く
④文字数を増やしたいなら「できごと」を詳しくする
日記を書くサポートをしてくれる日記帳を3冊見つけましたのでリンクを貼ります♪
1つめは、小児科専門医で発達障害を専門とする先生が開発した日記帳。アンケートに答える形で箇条書きし、最後にまとめます。とても見やすい1枚のシートで、1年生でも取り組みやすいのでオススメです。
こちらの三文作文練習帳は、保護者向けに「日記の書き方」を丁寧に説明してくれていますよ。親子でしっかり取り組みたい方にオススメです♪
最後はとっても可愛いすみっコぐらしの日記れんしゅうちょう。
これなら宿題の日記が嫌な子でもやる気になってくれるかも?!
一行日記・一言日記のネタと例文
「夏休み」「冬休み」「通年」のネタ(キーワード)と例文を用意してみました。
「日記の宿題をため込んでしまった!」という場合は、なかなかその日の出来事を思い出せないですよね。そんな時に下のキーワードが何かヒントになるかも?よければ参考にしてみて下さいね!
夏休みのネタ
キーワード | 例文 |
海 | 車で海へ行きました。砂がとても熱かったです。 |
川 | 川遊びにいきました。魚がいるのが見えました。 |
プール | プールで遊びました。水が冷たくてびっくりしました。 |
花火 | 夜、家の前で花火をしました。キラキラしてきれいでした。 |
お祭り | お祭りにいきました。わたあめが美味しかったです。 |
あさがお | あさがおが10個も咲きました。びっくりしました。 |
ひまわり | ひまわりが咲いているのを見つけました。全部同じ方を向いていました。 |
風鈴 | どこかから風鈴の音が聞こえました。きれいな音でした。 |
かき氷 | かき氷を作りました。イチゴ味とメロン味にしました。 |
クワガタ | クワガタを見つけました。大きくてかっこよかったです。 |
スイカ | おじいちゃんがスイカをくれました。あまくて美味しかったです。 |
ソフトクリーム | チョコ味のソフトクリームを食べました。すぐにとけるので大変でした。 |
蚊 | 5こも蚊に刺されました。すごく痒かったです。 |
金魚 | 金魚を買いました。餌をあげると口をパクパクしていました。 |
旅行 | 旅行に行きました。飛行機に乗ってドキドキしました。 |
おじいちゃんおばあちゃん | おじいちゃんとおばあちゃんの家に行きました。たくさん遊んで楽しかったです。 |
お墓参り | お墓参りに行きました。掃除をして、きれいになりました。 |
虹 | 夕方に虹を見ました。すごくきれいでした。 |
雷 | 大きな雷が鳴りました。少し怖かったです。 |
てるてる坊主 | 昨日てるてる坊主を作ったら、今日晴れました。とてもうれしかったです。 |
冬休みのネタ
キーワード | 例文 |
雪 | 雪が積もりました。計ってみたら10cmでした。 |
クリスマス | サンタさんに欲しかったおもちゃをもらいました。うれしかったです。 |
クリスマスツリー | クリスマスツリーの飾りつけをしました。飾りは25個もありました。 |
寒い | すごく寒い日でした。足が冷たくて痛くなりました。 |
手袋 | 新しい手袋を買ってもらいました。手が暖かかったです。 |
大晦日 | 大晦日は夜の12時まで起きていました。全然眠たくなりませんでした。 |
除夜の鐘 | 除夜の鐘が聞こえました。どこから聞こえるのかな?と思いました。 |
お年玉 | お年玉をもらいました。5千円でした。うれしかったです。 |
おせち料理 | みんなでおせちを食べました。エビが1番美味しかったです。 |
初詣 | 初詣に行きました。おみくじで大吉が出てうれしかったです。 |
マラソン | お父さんとマラソンの練習をしました。しんどかったけど頑張りました。 |
そり遊び | そりで遊びました。少し怖かったけど楽しかったです。 |
雪だるま | お兄ちゃんと雪だるまを作りました。手は、枝を探して付けました。 |
星 | 夜、お母さんと星を見ました。キラキラしてきれいでした。 |
通年のネタ
キーワード | 例文 |
習い事 | サッカーでシュートを決めれました。うれしかったです。 |
ペット | 新しいおもちゃをあげました。気に入ったようでよかったです。 |
お天気 | 雨が降った後、虹が見えました。とてもきれいでした。 |
ご飯 | みんなでお鍋を食べました。食べすぎてお腹がぱんぱんになりました。 |
兄弟 | 一緒にドミノで遊びました。長くできてうれしかったです。 |
公園 | 初めて逆上がりが成功しました。すごく嬉しかったです。 |
服 | ズボンを前後ろ反対に着ていました。夜に気づいてびっくりしました。 |
買い物 | お母さんと買い物に行きました。アイスかポテトか迷ったけど、アイスにしました。 |
お弁当 | 今日のお弁当はエビフライが入っていました。美味しかったです。 |
勉強 | 百マス計算をしました。新記録が出てうれしかったです。 |
本 | 新しい本を買ってもらいました。面白かったです。 |
子どもが書く一行日記・一言日記の効果
一行日記・一言日記は小学校の夏休みや冬休みの宿題で定番ですが、どのような効果があるのでしょうか?
文字を復習できる
小学生は常に文字の学習をしていますよね。一年生は「ひらがな・カタカナ・漢字」、2年生以降も漢字をたくさん習います。学校のドリルで書かされた言葉ではなく、実際に自分で書きたい言葉を文字で書くことで、より記憶に定着しやすいのではないでしょうか。
自己肯定感が上がる
「〇〇ができた」という内容の日記を書けば、成功体験を感じることができます。小さなことでも良いので「今日は何ができたかな?」と考えてみて、日記に書いていくのも良いですね。全部書き終わったときには「こんなにたくさんのことが出来た!」と自己肯定感上がること間違いなしです♪
思い出を残せる
「効果」とは少し違うかもしれませんが、思い出に残せるというのも大きなメリットではないでしょうか。その時は日常の些細なことであっても、数年後に見返してみると愛おしい出来事だったりします。子どもが頑張って書いた1日1日の思い出を、ぜひ残してあげてくださいね。