奇跡のドリルって知っていますか?実は小学生向けの、読解力を向上させるドリルなのですが、「奇跡」って言われると気になりますよね!我が家でやってみたのでご紹介します♪
国語読解力「奇跡のドリル」とは?!
1つの物語を丁寧に読み解くドリル
市販されている読解力ドリルは、ほどんどがいくつかの文章を扱っていますよね。
しかし「奇跡のドリル」はたった1つなんです。
1冊で1つの物語を扱い、丁寧に丁寧に読み解いていくのがこのドリルです。
少しずつ話を前に進めていくのではなく、ドリルの中で物語を3回繰り返します。
1回目は分からない言葉を確認したり、物語に興味を持つことから始めます。
その後、レベル1からレベル3まで上がっていくんですね。
「手袋を買いに」とは
「奇跡のドリル」が扱う1つの物語は「手袋を買いに」です。
国語の教科書に長く掲載されていた児童文学の名作で、作者は「ごんぎつね」と同じ新美南吉さん。
寒い冬、子ぎつねが人間の町に手袋を買いにいくお話です。
なぜ“奇跡”なのか?
「奇跡のドリル」の“奇跡”は「奇跡の教室」から来ています。
「奇跡の教室」というのは、灘校を東大合格者数日本一に導いた教師、橋本武先生の授業について書いた本のタイトルなのですが、その著者である明治大学文学部教授の伊藤氏貴さんが作成したのがこのドリルなんですね。
つまり、あの灘高のメソッドで読解力を向上させようというのが「奇跡のドリル」です!
小学館出版
奇跡のドリルは小学館から出版されています。
発売日・・・2022年6月28日
大きさ・・・B5判・96ページ
定価・・・880円(税込)
小学2年生がやってみたレビュー
国語の授業を受けているよう
子どもに奇跡のドリルをやらせてみた印象が、「国語の授業を受けているみたい。」ということでした。
教室の黒板で先生がやってくれたような、丁寧な丁寧な授業です。
「手袋を買いに」は児童文学で、普段聞きなれない表現もたくさん出てきます。
ウチの息子が分からなかったのは、例えば「まわたのように やわらかい」「おっかぶさって 来ました」「ぬくとい 母さんの手」「さんざ おいまくられて、いのちからがら にげた」などです。
そういった一つ一つの表現を確認し、お話の中に出てくる情景を想像したり、子ぎつねの動作を真似してみたり。
じっくりとお話を味わっていくのが奇跡のドリルです。
親子の力不足で中断
奇跡のドリルの最後にはもちろん「解答と解説」があります。
設問ごとにどのような力が養われるのかが分かりやすく書いてあり、このドリルに取り組む意味を実感できるのはとても良かったです。
ただ、解法が詳しくなかったり、逆に難しい事が書いてあったりするので、国語が苦手な私が、同じく苦手な子どもに教えるのはちょっと難しかったです。(あくまで我が家の場合)
息子は文章を読んで「つまりどういうことか」を理解することが苦手です。
また、登場人物の心情は「うれしかった。」「悲しかった。」などと分かりやすく書かれていなければ、他の描写から気づくことは難しいです。
そんな息子に私が下手な説明をしても、「ふーん?」と腑に落ちないような反応。
また、要約する力が必要な問題もありますが、要約できない息子にそのやり方を教えることもできず。
このドリルの良さは感じているだけに悩みましたが、親の力量不足で中断してしまいました。
後に再トライしてみるつもりです!
読解力アップのために、小学1年・2年だからこそやってほしい
普段、市販のドリルで物語をここまで深く読み解くことは、なかなかないと思います。
このドリルでは、最初はピンとこなかった物語も、最後には全部が分かって、頭の中には様々な情景が思い浮かび、読解の面白さを感じられるのではないでしょうか。
低学年のうちにその面白さに気づけたら、これからの国語読解も楽しく感じられると思います。
他にはないタイプのドリルですが、Amazonの口コミも高評価!ぜひ試してほしいオススメドリルです♪