100マス計算はやり方が重要!「うちの子計算おそい?」と思ったら100マス計算やってみよう

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「うちの子計算が遅いかも・・・」と思っていませんか?小学校へ入学して足し算引き算の学習が始まり、毎日毎日計算カードの宿題をしているのに、「その問題にそんなに時間かかる?」ってこと、ありませんか?

そんな方におすすめなのが「100マス計算」。100マス計算をやって、計算が速くなる子がたくさんいます。ここでは100マス計算のやり方とポイントを説明します。

目次

100マス計算とは

100マス計算とは、縦10個・横10個並んだ数字の交わる場所に、計算した答えを書いていく勉強法です。基礎学習を徹底的に反復する学習方法で実績を残しておられる陰山英男先生が広めました。

100マス計算を続けると、計算力の向上と集中力がつきます。また、基礎をしっかり固めることでこれからの応用学習への移行もスムーズになります。ぜひ実践してみて下さいね。

カナママ

我が家の息子もこれで計算が速くなりました!

100マス計算のやり方

100マス計算で効果を出すには取り組み方がとても重要です。継続してやることで効果が出るので、子どものモチベーションを落とさないことが大切です。注意点をいくつか下記に説明いたします。

まずは少ないマスで慣れよう

100マス計算は、当然ですが問題が100個あります。これを初めての子どもにいきなりやらせるのは負担になります。計算の遅い子にとっては苦行でしょう。ですから最初は100マスもせずに、少ないマスからスタートしましょう。子どもに合わせて1~3段にして、まずはやり方に慣れましょう。慣れたら増やしていき、最終的には100マスにします。

足し算は繰り上がり無しからスタートしよう

最初から難しい問題だと、100マス計算に抵抗を感じるようになってしまいます。お子さんのレベルによりますが、最初は使う数字を1~5のみにして、繰り上がり無しの問題にしてあげるのが良いでしょう。ラクに解ける問題の方が、楽しい気持ちになりますよね。繰り上がり有りの計算がスムーズにできる子は、1~10(0~9)の数字に挑戦しましょう。

タイムを記録する

ただ問題を解くだけでなく、タイムを計ることによって集中力が向上します。また、今の実力を知ることで、明日の目標を立てることができます。最初は途中で他のことをしてしまったり、おしゃべりしてしまったりすることもあるかと思います。少しずつ練習して、最後まで止まらずできるようになりましょう。

カナママ

子どもにとっては「昨日よりできた!」の積み重ねがとても大切ですね。

同じ順番の問題を繰り返す

100マス計算の問題は、数字をランダムに並べたものになります。しかしこの数字の順番を毎回変えるよりも、2週間毎日同じものを解いた方が効果が出ると言われています。

正しい方法で計算が出来ているか確認する

なかなかタイムが縮まらない場合、計算方法が間違っている可能性もあります。逆に「妙に速くなったな?」という場合も「実は答えを暗記してしまっていた」ということがあったりします。毎回ではなくてもよいので、たまには「これはどうやって計算したの?」と聞いて確認しておきましょう。

足し算の繰り上がり、引き算の繰り下がりについては下の記事で解説していますので、参考にしてみて下さい。

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目標タイムはどれくらい?

陰山先生によると目標タイムは下記の通りです。

学年タイム
1年生目標を設定しなくてOK
2年生2分以内~3分以内
中学年1分30秒以内~2分30秒以内
高学年1分20秒以内~1分30秒以内

ただし「15分かかる子」にいきなり「目標2分」などという設定はしない方がよいですよね。15分かかるなら「10分でできるようになろうね」、「今日は昨日より速くできるよう頑張ろうね。」と、頑張れば出来るかもと思える目標設定にしてあげましょう。目標達成の喜びを繰り返すことが、モチベーションの維持につながります。

タイムを縮めるコツ

字の汚さは目をつぶる

タイムを計っていると、速く書こうとしてどうしても字が汚くなりがちです。しかし100マス計算の時は目をつぶってあげましょう。そして、100マス計算の時以外は丁寧に書くことを伝えておきましょう。

消しゴムは使わない

低学年はまだまだ消しゴムの使い方が上手くなく、消すだけで時間をとられてしまいます。書き間違えた時は消しゴムを使うのではなく、上から「×」を書いて隣に書き直しましょう。

できれば何の段を計算しているのか記憶する

問題の後半になってくると、問題の数字を確認するのに視線を大きく往復させなければなりません。すぐに答えが出ないと何度も往復させて数字を確認してしまい、それだけで時間がかかります。慣れないと難しいかもしれませんが、何の段を計算しているのか頭の中に入れておけば、数字を確認する時間を削減できます。

100マス計算のドリル

100マス計算の問題は自分で作成することも可能です。紙に線と数字を書くだけです。エクセルで作成して印刷しても良いでしょう。しかし「毎日のことなので大変」という方や、「プリンターが無い」という方は市販のドリルもたくさん販売されていますよ。ぜひチェックしてみて下さい。

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引き算・掛け算・割り算もできるの?

100マス計算は足し算だけでなく、引き算・掛け算・割り算にも対応できます。また、足し算だけでも、繰り上がりにするのか無しにするのか、1桁にするのか2桁にするのか等、学習の進捗や本人のレベルによって変えることができます。次から100マス計算の色々なタイプをご紹介しますね。

足し算 <繰り上がり無し>

繰り上がり無しの足し算

0~5の数字のみを使用した繰り上がり無しの足し算です。回答は0~10になります。100マス計算に初めて挑戦する子は、まずこれで100マス計算とはどんなものなのかを試してみると良いですね。

足し算 <繰り上がり有り>

繰り上がり有りの1桁足し算

0~9の数字を使用した、繰り上がり有りの足し算です。回答は0~18になります。このタイプをやる子が一番多いのではないでしょうか。

足し算 <2桁+1桁><繰り上がり無し>

2桁足す1桁の繰り上がりのない足し算

問題の横列は10~15、縦列は0~5の数字を使用した、2桁+1桁の足し算です。回答は10~20で、繰り上がり無しです。2桁でいきなり「繰り上がり有り」の計算に挑戦する前に、まずは20までの数字で慣れると良いですね。

足し算 <2桁+1桁><繰り上がり有り>

2桁足す1桁の繰り上がり有りの足し算

問題の横列は10~19、縦列は0~9の数字を使用した2桁+1桁の足し算です。回答は10~28で、繰り上がり有りです。20以上の繰り上がりはこれで練習できますね。

足し算 <2桁+2桁><繰り上がり有り>

2桁足す2桁の足し算

10~19の数字を使用した2桁+2桁の足し算です。ここまで来たら後は数字を大きくするだけですね。

引き算 <繰り下がり無し>

繰り下がり無しの引き算

問題の横列は5~10、縦列は0~5の数字を使用した引き算です。横列ー縦列で計算し、繰り下がり無しなので一番易しい引き算ですね。

引き算 <繰り下がり有り>

繰り下がり有りの引き算

問題の横列は10~19、縦列は0~9を使用し、回答は1~19になります。繰り下がり有りはこれで慣れましょう。

注意!「引き算」のはずが「足し算」に?

引き算の問題に取り組む際は注意が必要です。例えば「-3」の段の問題を解いた後に「-2」の段が出てきた場合、答えは全て「-3」の段の答えに1を足した数字になります。これをやってしまうと引き算の練習ではなく、足し算の練習になってしまいます。このような解き方をしてしまった場合、まずはこの方法に気づいたことを褒めてあげてください。そして「引き算の練習」であることを伝えて、問題の数字を見るよう促しましょう。

引き算 <2桁ー2桁><繰り下がり有り>

2桁引く2桁の引き算

問題の横列は20~29、縦列は10~19を使用した2桁ー2桁の引き算です。回答は1~19で、繰り下がり有りです。ここまでできたら、あとは数字を大きくするだけですね。

掛け算 <順番>

順番に並んだ掛け算

1×1から10×10まで順番に並んだ掛け算です。九九を完璧に覚えていなくても、「2ずつ増える」「3ずつ増える」といった数字の増え方を理解していれば、解くことができますね。

掛け算 <ランダム>

順番に並んでいない掛け算

順番に並んでいない掛け算です。今後の算数や数学で掛け算は何度も出てきますが、順番通りでないと答えられないようであれば、問題を解くのに時間がかかってしまいます。しっかり1つ1つ覚えているか確認しましょう。どの100マス計算を解くときにも言えることですが、自分が分かる順番で解くのではなく、左上から順に解いていきましょう

割り算

割り算

割り算です。割り算だけは少し形式が変わります。なぜなら足し算等と同じように問題の数字を使うと、割り切れないものが多いからです。ですので、図のように段ごとに分け、掛け算の逆バージョンにしたものが割り算の問題になります。

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